金沢市とベルギー・ゲント市は、1971年に姉妹都市を提携して、今年で53年目を迎えます。その姉妹都市関係を生かし、金沢未来のまち創造館の事業活動である「食の価値創造事業」において、金沢食藝研究所が研究・アレンジしたベルギーやゲントの伝統料理メニューを、金沢未来のまち創造館内の「ノマチカフェ」において、ご提供しています！

※金沢市の姉妹都市：ベルギー・ゲント市　https://www4.city.kanazawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kokusaikoryuka/gyomuannai/3/1/6903.html

【メニュー】

• ワーテルゾーイ【Waterzooi】(800円)

ゲント発祥の伝統的でクリーミーなシチュー。柔らかいチキンを、新鮮な香味野菜を使った濃厚なブロスでじっくり煮込んだ料理。今回、日本のランチセットとなるように、野菜のスープをソースにし、鶏肉を香ばしく焼いて添えることでメインディッシュとなるようにアレンジしました。

• カルボナード【Vlaamse Stoverij】(1,000円)

フランドル風ビーフシチュー。牛すね肉をベルギーの伝統的な黒ビールに加え、日本のビールもあわせて、香味野菜とともにじっくり煮込んだ味わい深い料理。ゲントのマスタードを添えるとともに、オリジナルのパンを焼いて、ソースに溶け込ませてあります。

• スペキュロス【Speculaas】(300円)

バターの風味豊かな西ヨーロッパのクッキー。サクサクする食感とシナモンなどのスパイスが効いた濃厚な香りが特徴。コーヒーのお供にぴったりです！

• スペキュロススパイスを使ったミゼラブル【Miserable met Speculaaskruiden】(500円)

ベルギーの伝統的な菓子であるミゼラブル。今回は、スペキュロスクッキーのスパイスを使用し、アーモンド生地に、バタークリームを重ねた一品としています。

• ゲントのTierenteynマスタードを使ったマヨネーズを添えたフライドポテト【Frieten met mayonnaise gemaakt met echte Gentse Tierenteynmosterd】(350円)

ポテトをマヨネーズにつけて味わうのがベルギー流。ベルギーでは、マヨネーズにマスタードを使用するのが一般的。今回は、特徴的なマスタードをより味わってもらうため、マヨネーズに使用するマスタードの割合を多くしています。

【注目点】

今回のメニューは、以前から洋菓子交流などを通して、姉妹都市関係を支えてくれている名門調理師学校「ホテルスクール・ゲント」からいただいたレシピに基づき、制作しました。より現地の味に近づけるため、カルボナードには、ベルギーの黒ビールを使用、フライドポテトに添えるマヨネーズには、ゲントの有名なTierenteynマスタード※を使用し、中でもゲントとのつながりが強く、マヨネーズに一番適したStropkesマスタードを使用することで、より姉妹都市ゲントとのつながりを感じることができるメニューとなっています。

なお、今回のゲント側からのレシピ提供等の調整は、本年８月より着任したセリエー・アルノ国際交流員（ベルギー）が行いました。セリエー交流員は、着任前から「金沢・ゲント交流サポーターズクラブ」の初期メンバーとして通訳などのボランティアで活躍しており、昨年も現地で両市の洋菓子交流をサポートしていました。

※ゲントの有名なマスタード。今回、現地のFerdinand Tierenteyn社からマスタード提供を受け、メニュー完成に至りました。そのマスタードのラインナップの中でも「Stropkesマスタード」は、肉料理やマヨネーズによく使われます。

 協力：Hotelschool Gent(ホテルスクールゲント), Ferdinand Tierenteyn(フェルディナント ティーレンテーン)社、ゲント市